2019.11.19
, EurekAlert より:
12カ月以上の母乳育児は、母親の糖尿病リスクと高血圧リスクの低下に関連するようだ、という米国クリーブランド・クリニックから系統的レビューとメタ分析による報告。
これまでの研究により、母乳育児は、母親の糖尿病と高血圧発症のリスク低下との関連性を示唆されてきたが、関連性の強さは研究間で差異が認められ、サンプルサイズが比較的小さい研究が多かったという。そこで、今回の研究では、母乳育児と糖尿病と高血圧のリスクが関連するかどうか、系統的レビューとメタアナリシスが行われた。
結果は、12か月以上の母乳育児は、糖尿病リスクの30%減少に関連、高血圧リスクの13%減少に関連したという。
今回の研究は、女性の糖尿病と高血圧の予防に対する母乳育児の利点に関する教育は、日々の診療に簡単にプラスできる低リスクの介入であり、母親の心血管アウトカムに良好な影響を与える可能性があることを示唆していると締めくくられている。
出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)
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