2019.11.18
, EurekAlert より:
未診断・未治療の推定セリアック病患者は、そうでない人に比べて、骨密度が低い傾向があるようだ、という米国ジョージメイソン大学からの研究報告。
研究チームは、「米国で我々は何を食べているのか」横断調査と米国・国民健康・栄養調査2009-2014年から13,000人以上の成人データを解析した。
推定される未診断のセリアック病(CD)患者の有病率はは285人に1人の割合だった。推定CDは、そうでない者に比べて、カルシウムの1日摂取量が251.6mg高かった。推定CD患者の総摂取量は、カルシウム密度(103.4mg/1,000kcal)とリン密度(46.7mg/1,000kcal)が有意に高かった。また、牛乳摂取量が、1日0.7カップ高く、血清リン濃度が4.0mg/dL(対照3.8mg/dL)だった。
血清カルシウム、ビタミンD、アルカリホスファターゼには違いが見られなかった。
推定CD患者は、大腿骨密度が、-0.1g/cm2低く、大腿骨頚部骨密度が、-0.1g/cm2低かった。総脊椎骨密度には違いが見られなかった。
成人の推定CD患者は、そうでない者に比べて、骨密度が低い傾向があるが、同時に総カルシウム摂取量、カルシウム密度、リン密度が高い傾向がみられるようだ、と研究チームは結論付けた。
出典は『米国栄養学会雑誌』。 (論文要旨)
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