2019.11.12
, EurekAlert より:
継続的に中等度から高強度の身体活動をしなかった者は、心臓と血管のリスクが27%程度増加するようだ、という韓国、ソウル大学大学院等からの報告。一方、活動レベルを増加させたものは、心血管疾患のリスクを11%低下させたという。
今回の研究の対象者は、2009年-2010年から2011年-2012年にかけて、韓国国民保健サービスが行った健康診断を2回連続受けた者、1,119,925名の男女(60歳以上)である。2016まで追跡調査したという。
結果は、2009年〜2010年の健康診断で継続的に活動的でなかった状態から、 2011年〜2012年の健康診断で週に3-4回、中等度から高強度の活動に変化した者は、心血管障害リスクが11%も減少したという。ベースライン調査時に週に1回か2回中程度から高強度の活動をしていた者は、1週間に5回以上に活動を増加させると、リスクは10%減少した。
一方で、初めの健康診断で、5回以上中等度から高強度に活動的であった者で、その後、2回目の健康診断時に継続的に活動的でなくなった者は、心血管障害のリスクが27%増加した。
「政府は、高齢者の身体活動を推奨するコミュニティベースのプログラムを、促進すべきである。また,臨床の観点からは、医師は、心血管障害リスクが高い者に対し、ほかの推奨される治療とともに身体活動の処方をすべきである」とキム氏は述べている。
出典は『欧州心臓雑誌』。 (論文要旨)
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