2019.10.30
, EurekAlert より:
摂取カロリーを制限しながらの運動は、骨に悪い影響を及ぼすようだ、という米国ノースカロライナ大学からのマウスを用いた動物実験の報告。
研究チームは、マウスを4群に分け、(1)通常食、(2)30%カロリー制限、(3)通常食+運動、(4)30%カロリー制限+運動、とした。
その結果、この軽度のカロリー制限によって(2)群では体重が減ったが、骨髄脂肪が増加したことを発見したという。カロリー制限に運動を負荷すると(4)、骨髄の脂肪は減少したが、骨の全体的な量と質が低下した。運動によって骨が強くなるのではなく、カロリー制限のためにより脆弱性が増したようだ。
「これを人間にあてはめていえば、わずかな低カロリー食で栄養は十分に摂れていても骨の健康にはネガティブな影響がある、特に運動と組み合わさると、ということだ」と主任研究者で医師のマヤ・スタイナー准教授はコメントしている。
出典は『骨及びミネラル研究雑誌』。 (論文要旨)
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