2019.10.30
, EurekAlert より:
より多くの時間を立って過ごせばエネルギー消費が増加し、座位中心の生活習慣の悪影響に対処することができそうだ、というスペイン・グラナダ大学からの研究報告。
研究チームは、平均年齢21.7±2.2歳の健康な若年成人55名(女性69%)を対象に検討を行った。
間接カロリーメーターを用いて、横臥位、座位、立位のエネルギー消費を即指定したところ、立位は、横臥位と座位に比べて有意にエネルギー消費が高かった(6時間当たり約45kcal)。横臥位と座位には有意差がなかったという。
座位と立位のエネルギー消費量の差と、除脂肪体重の間には負の相関がみられた。
参加者は「倹約家」と「浪費家」の2種類に分けられたという。両者の違いは、体位を別の体位に変更したときに大きなエネルギーの違いが現れるか否かである。
「倹約家は極めてわずかなエネルギーしか使わないので、座位、横臥位、立位の違いは実際にはないに等しい。浪費家は変更すると約10%以上もエネルギー消費が変化する」と筆頭研究者のフランシスコ・アマロ=ガエテ博士は語っている。
違いが現れる原因はよくわかっていないが、最も影響の大きいのは筋肉量の違いではないか、と研究チームは推測している。
出典は『プロスワン』。 (論文要旨)
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