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[栄養]  塩分はアルツハイマー病関連たんぱく質を介して認知障害を促進
2019.10.29 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

高塩分食は、脳の血管の健康維持に重要な一酸化窒素(NO)の欠乏を起こすことで認知機能に負の影響を及ぼす。NOが極端に低下すると脳の認知症に関連するタウたんぱく質が化学的に変化するようだ、というワイルコーネル医科大学からの研究報告。

研究チームは2018年の研究で、高塩分食がマウスの認知症を惹起することを発見した。そして塩分が小腸の細胞にインターロイキン-17(IL-17)を放出させ、炎症を促進すると考えた。

IL-17は脳の血管壁がNOを生成するのを阻害した。NOは血管を弛緩させ拡張して血液の流れを良くするので、NOの欠乏は血流を制限する可能性があった。

しかし研究を進めていくと、マウスの血流制限は脳の正常機能を妨げるほど重大なものではないことがわかったという。

何か他のことが起こっていると考えた研究チームは、NOの減少が、ニューロンのタウたんぱく質の安定性に影響することを発見した。

研究チームは、マウスに高塩分食を与えて脳への血流を制限すると共に、タウたんぱく質の安定性を促進する抗体を投与した結果、血流が制限されていてもマウスの認知機能は正常に維持されることを観察した。

出典は『ネイチャー』。 (論文要旨)      
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