2019.10.21
, EurekAlert より:
多くの人が健康的な食事をしたいと望んでいるが、栄養情報の提供によって健康的な食事を促進することは難しいようだ。米国スタンフォード大学の研究者らは、味とポジティブな経験を強調したラベルがその助けになるようだ、と報告している。
刺激的なラベル(「捻った柑橘を絡めたニンジン」「究極の炭火焼アスパラ」)が人々の心を惹きつけ、風味豊かな味付けと同じように野菜の摂取量を増やす効果があることを、研究チームは発見したという。
研究チームは、米国の5つの大学の学生食堂で、味覚重視のラベルが野菜摂取量を増加させるかどうかを検証した。185日間にわたって24種類の野菜について、137,842人の食事選択を調査した結果、味覚重視のラベルは、野菜の選択を健康重視のラベルに比べて29%、基本的なラベルに比べて14%増加させた。
「これは、我々が現在行っている、健康的な食事を促進するための文化的アプローチとは根本的に異なるものである。現在のアプローチでは味が無視されており、そのために健康的な食事とは味気ないものだと思い込まされている」と主任研究者のアリア・クラム助教授は語っている。
出典は『心理科学』。 (論文要旨)
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