2019.10.4
, EurekAlert より:
食品業界は、立法を弱体化して不健康な子供向け食品のTV広告の規制に関して不当な影響力を及ぼそうとしたようだ、という英国MRC疫学ユニットなどからの研究報告。
したがって、英国の放送を監督している情報通信庁(Ofcom)は、商業放送の利益を保護する義務を負っているが、本質的に公衆衛生上の問題であるものをリードするべきではない、と研究チームは結論付けている。
研究チームは、2009年1月に最終的に発効した子供向け食品のTV広告に関するルールを強化する提案に関する公開協議に対する市街関係者からの回答のテーマ分析に基づいてそう結論した。
2006年から2--7年に英国の放送規制当局が主導したこの協議には1,136件の回答が寄せられ、うち139件は利害関係者からのものだった。
回答を解析した結果、規制当局の優先事項は、公衆衛生の利害関係者によって協議プロセス全体を通して疑問視された。実装された最終的な制限は、当初提案された制限よりも多くの点で厳密ではなかったという。これらの変化は、公衆衛生ではなく、商業の利害関係者によって最も影響を受けるように見えた。
公衆衛生政策の立案は、商業的利益と公衆衛生上の利益とのバランスとして考えられているようだ、と研究チームは述べている。
商業的配慮により、最初の規制提案の骨抜きが行われたように見え、提案されたパッケージには、公衆衛生の擁護者が最も効果的であると考える対策が含まれていなかった。これにより、最終的に実施された規制の最終的な公衆衛生効果が損なわれた可能性がある、と研究チームは結論付けた。
出典は『BMJオープン』。 (論文要旨)
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