2019.9.25
, EurekAlert より:
ベジタリアン(ビーガンを含む菜食主義者)、ペスクタリアン(魚類を食べる菜食主義者)の食事は、肉類を摂取する食事よりも、冠動脈性心疾患(CHD)のリスク低下に関連している可能性があるようだ、という英国オックスフォード大学等からの報告。一方で、ベジタリアンの食事は、 肉類を摂取する食事よりも、脳卒中(特に、出血性脳卒中)のリスクを高めるようだとも。
研究では、EPIC-Oxfordスタディデータを使用した。対象者は、虚血性心疾患、脳卒中、狭心症(または心血管疾患)の既往歴のない48, 188人であり、ベースラインで収集された食事情報に基づき、3つの異なる食事グループ@肉類摂取者(肉類を食べた者。魚、乳製品、卵を食べたかどうかは関係ない。24, 428名)、A ペセタリアン(魚類を食べるが、肉類を食べない者。7,506名)、Bベジタリアン(菜食主義者。ビーガンを含む菜食主義者16,254名)に分類し、18年追跡し、CHD、脳卒中のリスクを調査したという。
結果は、交絡因子(病歴、喫煙状況、栄養補助食品の使用、身体活動など)で調整後、ペセタリアン、ベジタリアンは、肉類摂取者より、CHDのリスクは低かったという(それぞれ、13%、22%低下)。この差異は、これらの食事に関連するBMIの低下、高血圧・コレステロール高値・糖尿病割合の低下が関連している可能性がある。対照的に、ベジタリアンは、肉類摂取者より、脳卒中のリスクが20%高かった。
「対象者が全員英国人であり、他の大部分のベジタリアンとはかなり異なる食生活パターン、生活パターンをしているので、世界中のベジタリアンとの関連性についても検討しなければならないだろう」と関連エディトリアルで豪州ディーキン大学のマーク・ローレンス教授はコメントしている。
出典は『英国医学雑誌(BMJ)』。 (論文要旨)
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