2019.9.2
, EurekAlert より:
フラボノイドに富むリンゴや茶などの摂取は、がんや心疾患から我々、特に喫煙者や重度飲酒者を保護してくれるようだ、という豪州エディスコーワン大学からの研究報告。
研究チームは、「デンマーク人の食事、がん、健康」コホートの53,048人の23年以上にわたる追跡データを解析した。
その結果、フラボノイドの豊富な食品を習慣的に中程度以上摂取していた人々は、がんまたは心疾患で死亡するリスクが低いことが明らかになったという。
フラボノイドが豊富な食品の効果は、慢性疾患のリスクが高い喫煙をする人と大量飲酒をする人に特に強く現れるようだ、と研究チームは述べている。
毎日500mg以上の総フラボノイドを摂取した参加者において、がんや心疾患関連の死亡リスクは最も低かったという。
「さまざまな植物性の食物、飲料に含まれるさまざまなフラボノイド化合物を摂取することが重要だ。500mgの総フラボノイドは、茶1杯、リンゴ1個、オレンジ1個、ブルーベリー100g、ブロッコリ100gで達成することができる」と主任研究者のニコラ・ボンドノ博士は述べている。
「喫煙や重度飲酒による死亡リスクはがんと心疾患だけではないので、フラボノイドの摂取に加えて、禁煙と節酒をお薦めしたい。」
出典は『ネイチャーコミュニケーション』。 (論文要旨)
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