2019.8.27
, EurekAlert より:
普通体重(BMI18.5-24.9)で体幹部肥満(腹囲88cm以上)の閉経後女性は、普通体重で体幹部肥満のない女性に比べて死亡リスクが高いようだ、という米国アイオワ大学などからの研究報告。
肥満予防は、通常BMIに焦点が当てられているが、それでは体脂肪の体内分布による違いを区別することができない。だが、内臓に脂肪が多い体幹部肥満は一般集団に一般的である。
本観察研究は、女性健康イニシアチブに1993年から1998年に参加した157,000人近い閉経後女性のデータを解析して、普通体重で体幹部肥満の女性の死亡リスクを検証したものである。
普通体重体幹部肥満の女性は、肥満女性(BMI30以上)で体幹部肥満の女性に匹敵する死亡リスクがあったという。
本研究の限界として、それが閉経後女性に焦点を当てているため、より若い女性や男性には一般化できない点が挙げられる。
本研究の著者らは、女性の普通体重体幹部肥満が、認識不足の高リスク集団であり、公衆衛生ガイドラインには体幹部肥満の予防と制御を含めるべきである、と示唆している。
出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)
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