2019.8.15
, EurekAlert より:
肥満の母親から産まれた子供は、幼児期にがんを発症する可能性が高いようだ、というピッツバーグ大学公衆衛生大学院等からの報告。この関連は、新生児の体格、出産年齢など既知のリスク因子で調整後も認められたという。
研究では、2003年から2016年の間、ペンシルベニア州で記録された約200万の出生記録と約3,000のがん登録記録を通じて検討した。
結果は、重度の肥満(BMI40以上)の母親から産まれた子供は、5歳までに白血病を発症するリスクが57%高かったという。母親の体重、身長も、それぞれ、子供の白血病リスク増加と関連していた。さらに分析したところ、体格の大きな女性が、より大きな赤ちゃんを出産していたというだけではなく、体重高値の女性は、高齢である傾向(小児がんの既知のリスク因子)が認められた。さらに、母親の体格サイズは、独立して、子供のリスクに寄与していたという。
「重要なことは、肥満のレベル全てにおいて同様のリスクが伴うわけではありません。研究中の肥満女性間では、BMI高値ほど、子供のがんの発症率は高くなりました。したがって、ほんの少しの減量でも、リスクを減らすことができる可能性があります」とステイシー氏は述べている。
出典は『米国疫学雑誌』。 (論文要旨)
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