2019.7.30
, EurekAlert より:
米国では毎年成人5人に1人、推定5,300万の人々が、他者の飲酒による被害にあっているようだ、という米国カリフォルニア州にある公衆衛生研究所(PHI)からの研究報告。
二次(受動)喫煙の問題が過去20年にわたって注目されてきたように、我々の社会は飲酒の二次効果と戦う必要があるようだ、と研究チームは述べている。これは「重大な公衆衛生問題」であると。
米国国民調査データを分析した結果、女性の21%、男性の23%、推定で5,300万人の成人が、過去12か月以内に他者の飲酒に起因する有害事象を経験したと回答したことがわかった。有害事象としては、脅迫またはハラスメント、破壊、暴力、交通事故、経済的または家庭的な問題などがあったという。もっとも多かったのは脅迫またはハラスメントであり、回答者の16%が報告していた。
性別によって有害事象の種類に違いがみられ、女性は経済的または家庭的問題を挙げることが多く、男性は破壊、暴力を挙げることが多かった。
特に女性は、家庭内の重度飲酒者(男性が多い)がリスクであり、男性は、家庭外の重度飲酒者がリスクである、と研究チームは述べている。
出典は『アルコール・薬物研究雑誌』。 (論文要旨)
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