2019.7.29
, EurekAlert より:
高齢者の多くは日常的にレジスタンス運動をしないが、新しいポジションステートメントによれば、それは健康と寿命を改善するカギであるという。米国ミシガン大学からの報告。
「100歳まで生きたいか聞いても、イエスという人は少ないだろう」と筆頭研究者のマレン・フラガーラ教授は語っている。「その主な理由として、多くの人々が加齢とともに身体と精神の機能が低下して、自立性が失われ、QOLが悪くなることが挙げられる。」
今回のポジションステートメントは、高齢者の健康的な加齢のために、筋力レジスタンス運動が有益であると述べている。
「加齢は、慢性疾患なしでも、種々の生物学的変化に関連し、骨格筋量、筋力、機能の低下に寄与する」とフラガーラは言う。「そのような低下は身体の回復力を低下させ、壊滅的な事象に対する脆弱性を高める。」
「本ポジションステートメントは、高齢者が健康を増進し機能的な恩恵を受けるためのレジスタンス運動の根拠に基づく推奨を提供している」と教授は附言している。
ポジションステートメントでは、11の実践的なアプリケーションが4つの主要コンポーネントに分けられている。それは、プログラムデザイン変数、身体的適応、機能的恩恵、フレイルとサルコペニアその他の条件に対する対策、である。
アプリケーションは、トレーニングの種類、繰り返し回数と強度、適応が必要であろう患者グループ、トレーニングプログラムが障害をもつ高齢者や介護を受けている高齢者に適応する方法などへの示唆が含まれている。
「我々は、トレーニングが適切に実施されるとき、それはリスクを遥かに上回ることを発見した」とフラガーラ教授はコメントしている。
出典は『ストレングス&コンディショニング研究雑誌』。 (論文要旨)
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