2019.7.16
, EurekAlert より: 
低炭水化物ダイエットは、2型糖尿病の発症リスクが高い人々にとって、体重が減らなくても有益であるようだ、という米国オハイオ州立大学からの研究報告。
研究チームは、メタボリックシンドローム(代謝症候群、メタボ)の男女16名を対象に検討を行った。4週間ずつ、間に2週間の洗い出し期間をはさんで、3種類(低炭水化物、中程度炭水化物、高炭水化物)の体重を維持するダイエットを摂取してもらった。食べる順番はランダムに割り当てられた。たんぱく質量は一定っていとし、カロリーは脂肪量を変化させることで調整した。
低炭水化物ダイエットは、脂質酸化を促進し、メタボの症状を解消するうえで最も効果的であったという。特に、高中性脂肪、低HDL-コレステロール、スモールLDLサブクラスに改善がみられた。
さらに炭水化物の摂取制限は、異常脂肪酸組成を改善した。高炭水化物食に比べて、低炭水化物食は2.5倍の飽和脂肪酸を含んでいたが、血漿総飽和脂肪酸とパルミトオレイン酸が減少し、アラキドン酸が上昇した。
「控え目であっても低炭水化物ダイエットは、一部の人のメタボを改善するのに充分であるが、もっと制限する必要のある人もいる」と研究者はコメントしている。
出典は『JCIインサイト』。 (論文要旨)
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