2019.7.16
, EurekAlert より:
ビタミンDのサプリメントを摂取しても、心血管系疾患のリスクの低下にはつながらないようだ、という米国ミシガン州立大学からの研究報告。
研究チームは、83,000人以上の対象者を含む21件の臨床試験をレビューした。臨床試験のデザインは、ランダムに2群に分け、一方にはビタミンDサプリを、もう一方にはプラセボ(偽薬)を摂取させるものだった。
メタ分析の結果、両群の間には、心血管系事象または全死因による死亡の発生率に差異がみられなかったという。
ビタミンの血中濃度が低いことと、有害な心血管系事象のリスク増加の間に関連性を発見した研究もあるが、今回の研究は、屋外の身体活動や栄養状態などの他の要因で説明できる可能性を示唆している。
「心血管系疾患のリスクを減らすためにビタミンDを摂取することは推奨できない」と研究者はコメントしている。
出典は『JAMA心臓病学』。 (論文要旨)
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