2019.7.12
, EurekAlert より:
週30分の運動でも、最も致命的な脳循環障害であるクモ膜下出血に対する予防効果があるようだ、というフンランド・ヘルシンキ大学からの研究報告。
脳循環障害の中でもクモ膜下出血は最も死亡率が高く、半数が3か月以内に死亡する。
研究チームは、約7万人のフィンランド人を対象にしたコホート研究(FINRISK集団調査)において、クモ膜下出血に対する運動の効果を検討した。
その結果、週30分の軽強度運動で、クモ膜下出血のリスクが約5%低下することが明らかになったという。運動量が増えるとリスクも比例して低下した。
「性年齢に関わらず、週4日間1日30分のウォーキング、自転車漕ぎといった穏やかな身体活動でさえも、クモ膜下出血のリスクが約20%低下する」と主任研究者のイオニ・リンドボームは述べている。
「運動には、ほかの多くの心血管疾患の予防効果が知られているので、今回の知見は実際のところ驚きの結果というわけではないけれども、どんな人にも有効であるというのはポジティブな驚きであった。」
出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)
|