2019.6.21
, EurekAlert より:
減量、筋肉増強、エナジー系のサプリメントは小児、若年成人における有害事象が多いようだ、という米国ハーバード大学からの研究報告。
研究チームは、米国FDAの有害事象報告システムから2004年1月-2015年4月のサプリメントによる有害事象を検索した。対象者が0-25歳の症例を選び、重症例(死亡、障害、入院)とそれ以外に分類してその相対リスクを計算した。
977件の有害事象がみつかった。約40%が重症例であった。減量、筋肉増強、エナジーに関連するサプリメントによる重症例は、ビタミンなどに比べてほぼ3倍多かったという。
性機能強化、腸洗浄に関するサプリメントもビタミンに比べて重症例が2倍多かった。
「まともな医師はこの研究の対象になったような種類のサプリメントの使用を推奨していない。これらの製品の多くは、処方薬、禁止物質、重金属、農薬、その他の危険な化学物質が混ぜられていることが多く、脳卒中、精巣がん、肝障害、死亡の原因となっている」と研究者はコメントしている。
出典は『思春期保健雑誌』。 (論文要旨)
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