2019.6.20
, EurekAlert より:
高コレステロールの者の白血球数が急激に上昇する原因を突き止めた、という米国ヒューストンメソジスト研究所による研究報告。心疾患の新しい治療法の開発につながる可能性があるという。
研究チームは、ゼブラフィッシュを用いた動物実験で、高LDL-コレステロールを持つ人々にしばしばみられる白血球の急激な上昇の新たな制御メカニズムを発見したという。このメカニズムは、SREBP2と呼ばれるたんぱく質を活性化し、それが造血幹細胞の発達を促す。それは白血球の前駆体であり、全ての血液細胞はそこから作られる。
「我々はこのたんぱく質を標的にして、その拮抗物質が造血幹細胞からできる白血球の数を減らせることを示した」と主任研究者のロング・ファン准教授は語っている。「この新しい制御経路の発見は血液疾患の治療に有用になるかもしれない。たとえば、SREBP2の阻害薬である植物由来のベチュリンは、白血病の進行を止めるのに役立つかもしれない。」
出典は『サイエンス』。 (論文要旨)
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