2019.6.14
, EurekAlert より:
不安症状を経験している人は、プロバイオティクスやその他の食品・サプリメントによって腸内細菌をコントロールすることが助けになるかもしれない、という中国・上海交通大学からのレビュー報告。
不安症状は、精神疾患の患者や身体疾患の患者にも一般的に見られ、特にストレスに関連していることが多い。先行研究では、人口の3分の1が生涯に一度はかかることが示唆されていた。
研究の進展により、腸内細菌が免疫機能や炎症に密接に関連し、それが脳機能にまで影響していることが明らかになってきた。実証はされていないものの、腸内細菌のコントロールによって精神疾患も治療可能ではないかといわれている。
研究チームは、1,503名のデータを含む、21件の研究をレビューした。そのうちの14件ではプロバイオティクスが、残り7件ではそれ以外の食品が使われていた。
21件中、プロバイオティクスを用いた研究の36%で、非プロバイオティクスを用いた研究の86%で不安症状を軽減するポジティブな効果が観察された。
「プロバイオティクスよりも非プロバイオティクスによる介入が効果的であるようだ」と研究者はコメントしている。
出典は『一般精神医学』。 (論文要旨)
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