2019.6.12
, EurekAlert より: 
ブロッコリーの天然成分であるインドール-3-カルビノール(I3C)が、PTENの腫瘍抑制活性を阻害する酵素を作るWWP1遺伝子を不活性化し、PTENの抑制活性を復活させるようだ、という米国ベスイスラエルディーコネス医療センターからの研究報告。
PTENは腫瘍抑制活性を持ち、その突然変異はがんの原因となる発がん遺伝子であるが、研究チームは、PTENが正常でも、それを阻害する酵素が存在することを発見し、マウスとヒト細胞を用いた実験で、その遺伝子WWP1を明らかにした。
さらに、研究チームは、がん多発マウスにI3Cを投与することによって、I3Cとその類似体がWWP1を阻害し、PTENのsh腫瘍抑制活性に対するブレーキを解除することを発見した。
「WWP1の遺伝的あるいは薬理学的に不活性化することで、PTEN機能を回復され、さらにその腫瘍抑制活性をもどすことができた」と研究者はコメントしている。
出典は『サイエンス』。 (論文要旨)
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