2019.6.10
, EurekAlert より:
赤肉と加工肉の摂取を魚に変えることには実質的な健康利益が見込まれる、というデンマーク工科大学からの研究報告。特に50歳以上の男性と出産可能年齢の女性にメリットが大きいという。
研究チームは、赤肉や加工肉を魚に置換した時のデンマーク人に及ぼす健康効果について検討した。
その結果、魚に置き換えることによって、人口10万人当たり、年に134障害調整生命年が追加されることが推定されたという。
健康影響については、性別、年齢によりかなり大きなばらつきがあり、最大の恩恵を受けるのは出産可能年齢の女性と、50歳以上の主として男性であった。
研究チームでは、脂肪の多い魚(ニシンやサバなど)の摂取を勧めている一方で、マグロには有益な脂肪酸が少なく、高濃度のメチル水銀を含有する可能性があるため、もしマグロしか食べないとしたら重大な健康損失が考えられるとしている。
出典は『食品化学物質毒性学』。 (論文要旨)
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