2019.6.7
, EurekAlert より: 
何を食べるかだけでなく、いつ食べるかが重要であるようだ。英国MRCなどによる研究報告。この知見は、シフト労働者や時差ぼけに悩む人の健康状態を改善するのに役立つかもしれないという。
培養細胞を用いた実験とマウスを用いた再現実験で、研究チームは、我々が食べるときに分泌されるホルモンであるインスリンが、PERIODと呼ばれる細胞の日内時計に必須のたんぱく質の生産を刺激することで、個々の細胞の概日リズムを調整することを明らかにした。
細胞の時計の中心にあるのは、相互作用によって正確な24時間のタイミングを提供する複雑な分子の集合体である。我々が食べるときに放出されるインスリンは、体内の細胞へのひとつのタイミング信号として作用するようだ。
「本研究は、誤った時間に食べることは、概日リズムに大きな影響を及ぼす可能性があることを示唆している。シフト労働の悪影響を軽減するには食事のタイミングと光への曝露に注意するのが最善の方法かもしれない」と研究者はコメントしている。
出典は『細胞』。 (論文要旨)
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