2019.6.5
, EurekAlert より:
ドイツのレストラン従業員には、アレルギーの知識に欠け、アレルギー患者に否定的な態度を示す者が少なくないようだ、という独ハインリヒハイネ大学デュッセルドルフからの研究報告。
研究チームは、ドイツ・デュッセルドルフにおいてランダムに選んだ15件のレストランの295名を対象に、アンケート調査を実施したところ、一般的な食物アレルゲンを3つ以上答えられたのは30%に過ぎないことが明らかになった。さらに5つのアレルギーに関する文章の正誤を答える問題で全問正解したのは41%に過ぎなかった。
さらにスタッフの多くはアレルギー患者の客に対応するのに否定的であり、一般的にアレルギーだという患者のいうことを信じない傾向があったという。
アレルギーに対する知識と患者に対する否定的な態度の間には相関がみられた。
「食品アレルギーに対する知識が足りていない。3分の1のスタッフはアレルゲンは飲み水で薄められると信じていた。これは極めて重大な問題である。スタッフが救急車を呼ぶ前に水を飲ませて薄めようとして治療を遅延させる可能性があるからだ」と研究者はコメントしている。
出典は『プロスワン』。 (論文要旨)
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