2019.5.29
, EurekAlert より: 
都市部の大規模病院の食堂で、健康的でない食事を購入する職員は、職場以外でも不健康な食事を食べる傾向があったという、米国のマサチューセッツ総合病院からの研究報告。
研究では、職場の食堂での健康な食品の購入と日々の食事内容や健康全般との関連を検討した。対象者は、2016〜2018年に健康促進研究(health promotion study)に参加した者で、病院の食堂を日常的に利用する602名の職員であった。
病院の食堂は、飽和脂肪酸、エネルギー量、全粒穀類、たんぱく質、低脂肪の乳製品などの基準から、信号ラベルの色(緑は最も健康、黄色は緑と赤の中間、赤は不健康)を用いた。健康な購入スコアは、それぞれの参加者が3か月に選択した信号スコアの合計とした(緑色は1点、黄色は0.5点、赤色は0点)。健康な食事指数スコアは、2日間の24時間思い出し法に基づいて検討した(0〜100点)。
アウトカムは、BMI、血圧、ヘモグロビンA1cを用い、高血圧、前糖尿病/糖尿病の診断は、自己申告と臨床データから入手した。健康な食品の購入スコアを3分位に分け、健康な食事指数スコアや前糖尿病/糖尿病、高血圧の割合を検討した。
その結果、健康な食品の購入スコアが高かった者では、健康な食事指数スコアも高く、肥満者と同様に高血圧や前糖尿病/糖尿病の割合も少なかった。
研究チームは、職場での健康な食品の選択を増やすことは、従業員の健康を改善するだろう、と結論付けた。
出典は『米国予防医学雑誌』。 (論文要旨)
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