2019.5.20
, EurekAlert より:
霊長類を対象にした実験で、彼らは地中海型の食事の与えた全てを食べずに普通体重を維持していた、という研究報告。西洋型食事をした群では食べたいだけ食べて肥満した。米国ウェイクフォレストバプチスト医療センターの研究。
研究チームは、38頭の中年で雌の霊長類を対象に38カ月(ヒトの9年に相当)にわたってランダム化対照前臨床試験を実施した。地中海型食は植物由来のたんぱく質と脂肪を、西洋型食は動物由来のたんぱく質と脂肪を豊富に含むように処方された。
「地中海型食のグループは、西洋型食のグループよりも実際に摂取カロリーを減らし、体重が少なく体脂肪も少なかった」と研究者は述べている。 地中海型食はまた、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)に対する保護効果があったという。NAFLDは、肝硬変や肝がんを起こすことがあるが、肥満が主要な原因のひとつとされている。
「西洋型の食事は、我々にそれを食べさせたい企業によって開発され促進されてきた。それ故それは超おいしいので、すぐに食べ過ぎてしまう。これは米国の悲劇である」と主任研究者のキャロル・シベリー教授はコメントしている。
出典は『肥満学』。 (論文要旨)
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