2019.5.17
, EurekAlert より:
グルコサミン摂取は、心血管疾患イベントのリスク低下と関連するようだ、という米国、テュレーン大学等からの報告。
今回の研究では、習慣的なグルコサミン摂取と心血管疾患イベントリスクとの関連を前向きに評価することを目的としたという。
対象者は、英国、バイオバンクの前向きコホートにおいて、グルコサミンを含むサプリメントの使用に関する質問票に回答し、ベースライン時CVDの既往のない者466,039名であり、2006年から2010年まで登録され、2016年までフォローアップした。アウトカムは、 (CVDによる死亡、冠状動脈性疾患、脳卒中などを含むCVDイベントとした。
追跡期間7年間(中央値)、10,204件のCVDイベントが認められた。 CVDによる死亡3,060人、冠状動脈性心臓病イベント 5,745人、脳卒中イベント3,263人である。
結果は、年齢、性別、BMI、人種、ライフスタイル要因、食事摂取量、薬物使用、その他のサプリメント使用で調整後、 グルコサミンの摂取は、総CVDイベントのリスク低下と有意に関連していたとういう。グルコサミン摂取は、摂取なしと比し、CHD、脳卒中、CVDによる死亡リスクの9〜22%低減と関連した。
「変形性関節症の痛み軽減のためにグルコサミンサプリメントを習慣的に摂取することは、 CVDイベントのリスク低下にも関連している可能性がある。この仮説を検証するために、臨床試験が必要である」と筆者は述べている。
出典は『英国医学雑誌(BMJ)』。 (論文要旨)
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