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[病気]  個人別栄養は入院患者に有益性を示す
2019.5.7 , EurekAlert より:   記事の難易度 2
  

個人別栄養(individual nutrition)は、入院患者がより多くのたんぱく質とカロリーを摂取できるようになるだけでなく、治療アウトカムを改善することもできるようだ、というスイス・バーゼル大学などによる研究報告。

病気になって飲食に困難を抱えている患者には、たんぱく質とカロリー摂取が不足するリスクがある。内科病棟の患者の三分の一以上がその影響を受けているという。

栄養不良は入院患者の生活の質を減じるだけでなく、病気の進行にも負の影響を及ぼし、合併症リスクや死亡率を高める。

栄養欠乏のリスクがあるため、ガイドラインでは、充分なたんぱく質とカロリー摂取を行うために入院患者の個人別栄養を推奨している。可能な対策は栄養計画から経管栄養および静脈内栄養にまで及ぶ。

現在まで、決め手になる研究がないために、個人別栄養管理が患者にポジティブな影響を持つかどうか、特に栄養サポートが望まれない副作用も起こす可能性についてはハッキリしていなかった。

今回、スイスで2,000人を超える患者を対象に、そのような栄養サポートの有効性について、ランダム化対照臨床試験が世界で初めて実施された。

参加者はランダムに2群に分けられ、1群には通常の病院食を、別の1群には栄養士が個人別に栄養計画を立てた食事を与えた。

30日後、個人別栄養は、エネルギーとたんぱく質の供給がより良好に達成されただけでなく、治療のアウトカムが全般的に改善されていたという。対照群に比べて、合併症がより少なく、死亡率も低かった。

「我々の結果が示しているのは、栄養不良は変更可能なリスク因子であり、その治療は病気の進行にポジティブな影響を及ぼすのだ」と研究リーダーのフィリップ・シュッツ教授は語っている。

出典は『ランセット』。 (論文要旨)      
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