2019.4.23
, EurekAlert より:
赤身肉を健康的な植物性たんぱく質で置き換えた食事にすると、心血管疾患(CVD)のリスク因子低下につながるようだ、というハーバード公衆衛生大学院、パデュー大学等による報告。無作為化対照試験のメタ分析。
研究には、36件のランダム化比較試験のデータが含まれている。対象者は、1803人である。赤身肉が含まれた食事をした者と、他のタイプの食事(鶏肉、魚、炭水化物、豆類、大豆、ナッツなどの植物性たんぱく質)をした者について、CVDのリスク因子であるコレステロール、トリグリセリド、リポたんぱく質の血中濃度、血圧を調査し比較した。
結果は、赤身肉の食事と他の食事と比較した場合、赤身肉の多い食事は、他の食事よりトリグリセリド濃度が高かったものの、総コレステロール、リポたんぱく質、血圧に有意な差は認められなかったという。しかしながら、植物性たんぱく質源の高い高品質の食事(豆類、大豆、ナッツ類)は、赤身肉の食事と比し、総コレステロールとLDLコレステロールの両方が低濃度であったという。
「今回の結果は、赤身肉をナッツや他の植物性たんぱく質と比較すると、心臓発作のリスクを下げるという長期の疫学的研究と一致している」と著者は述べている。
出典は『循環器』。 (論文要旨)
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