2019.4.19
, EurekAlert より:
2020年までに、英国政府の政策目標通り、食品の糖分を減らせると、子供の肥満、肥満関連疾患の減少につながり、英国・国民保健サービスは、10年間で2億8,600万ポンドの節約できるようだ、という英国オックスフォード大学等からの報告。しかし、目標が完全に達成されないと、これらの利点は得られないという。
研究では、国民栄養調査(2012年-2013年、2013年-2014年)のデータを使用し、子供と大人の体重の変化を推定し、疾病による負担と、医療費への影響をモデル化した。
結果は、政府の砂糖削減目標を完全に達成すると、4-10歳の肥満者では5.5%、11-18歳の肥満者では2.2%、19-80歳の肥満者では5.5%、肥満者の割合を減らすことができるという。エネルギー摂取量は、4-10歳の子供は25 kcal/day、11-18歳の子供は25 kcal/day、大人は19 kcal /日減らすことできる。これらの結果、成人では、2型糖尿病が15,5000件減、心血管疾患が3,500件減、大腸がんが5,800件減につながり、10年間で2億858万ポンドの医療費節減につながる可能性があるという。
「食事改善と栄養関連の慢性疾患の負担減に対する課題解決には、英国の砂糖税、財政手段、公衆衛生を改善する厳しい規制等を含む多方面からの政策パッケージが必要である」とアンナリジン・コンクリン博士は述べている。
出典は『英国医学雑誌(BMJ)』。 (論文要旨)
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