2019.4.10
, EurekAlert より:
加糖飲料の摂取は循環器疾患死亡リスクを高めるようだ。米国ハーバード大学からの研究報告。
過去10年に、米国における加糖飲料の摂取量は減少しているが、ソーダや他の加糖飲料は、依然、食事における添加糖の大部分を占めており、世界中では、摂取量が増加している。
本研究で注目したことは、ソフトドリンクと循環器疾患や糖尿病のような体重増加と関連する健康問題との潜在的な関連を明らかにすることであった。先行研究では、加糖飲料や人工甘味料の添加飲料の摂取と死亡リスクの上昇に関する研究は少ない。
本研究では、医療職追跡研究に参加した37,716人の男性と、看護師健康研究に参加した80,647人の女性を対象とした。加糖飲料と人工甘味料が死亡に与える影響を検討する際に、飲料以外の食事の要因、身体活動、体格を調整し検討した。
解析の結果、加糖飲料を良く飲む人ではわずかに死亡リスクが上がった。一方、人工甘味料の添加飲料では、わずかに死亡リスクが低下した。本研究結果のみでは、加糖飲料と死亡リスクの間に潜在的な強い関連があるとは言えず、さらなる研究が必要である。
「加糖飲料を水に変えることは健康な選択であり、これが長寿に貢献するかもしれない。ダイエットソーダは、加糖飲料の摂取頻度を減らすために有効かもしれない」と筆頭著者であるバサンティ・マリク博士は述べている。
米国心臓協会は最近、「加糖飲料を習慣的によく飲む消費者にとって、低カロリー飲料(人工甘味料)が、加糖飲料の摂取を控えるための代替の戦略として役立つかもしれない。特に、加糖飲料を習慣的に摂取する人が水に変える場合に、甘い低カロリー飲料にまず変えることが助けになるだろう」という声明を出している。
出典は『循環器』。 (論文要旨)
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