2019.4.5
, EurekAlert より:
緑茶ポリフェノールは、肥満を減らし、悪い健康状態にリンクするいくつかの炎症マーカーを改善するようだ、という米国オハイオ州立大学による動物実験の報告。
研究チームは、雄マウス48匹を対象に4群に分け、それぞれ(1)高脂肪食、(2)高脂肪食+緑茶、(3)通常食、(4)通常食+緑茶を与えて8週間飼育した。
その結果、(1)高脂肪食群は肥満したが、(2)緑茶入り高脂肪食群の体重は(1)より平均20%少なく、インスリン抵抗性も低かったという。
このマウスは、脂肪組織と腸内の炎症も少なく、細菌毒素であるエンドトキシンの血中への移動を防御する効果も認められた。さらに、多くの健康問題の原因となる腸の漏出性が抑制されていた。
筆頭研究者のリチャード・ブルーノ教授は、この動物実験の結果をヒトに外挿するのはするのは時期尚早に過ぎると警告している。またヒトに当てはまるとしても緑茶サプリメントよりも、この実験でマウスがしたように、食事と一緒に少しずつ飲むほうが効果的だろう、とコメントしている。
出典は『栄養生化学雑誌』。 (論文要旨)
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