2019.3.27
, EurekAlert より:
きのこを1週間に300g以上摂取した高齢者が、軽度認知障害を有するリスクが半減していたという、シンガポール国立大学等からの報告。
研究では、きのこの摂取量と軽度認知障害との関連を横断的に調査した。対象者は、シンガポールにおいて「食事と健康的な老化研究」(Diet and Healthy Aging (DaHA) study)に参加した60歳以上の663名である。
結果は、きのこの摂取が週1回未満の者と比し、きのこの摂取が週2回以上摂取した者は、MCIを有する傾向が50%低かったという。この関連は、年齢、性別、教育、喫煙習慣、飲酒、高血圧、糖尿病、心臓病、脳卒中、身体活動、社会活動等調整しても結果は変わらなかった。
今回の横断的データは、神経変性の遅延において、 きのこと生理活性物質の潜在的役割を支持するとのことである。
「エルゴチオネイン(ET)と呼ばれている化合物に、我々は非常に興味を持っている。ETは、抗酸化能、抗炎症能を有し、人間が作成することができないが、食事から摂取することが可能である。主要な1つがキノコである」と共同研究者のアーウィン・チア博士は述べている。
出典は『アルツハイマー病学雑誌』。 (論文要旨)
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