2019.3.26
, EurekAlert より:
積極的な電話によるピアサポートは、生後6か月の時の母乳育児を高めるようだ、という豪州ラ・トローブ大学等からの報告。
積極的な母から母へのピアサポートの効果は、ある状況では、母乳育児を増加させることが示唆されているが、他の状況では示唆されていなかった。そこで、研究者らは、出生後、積極的な電話によるピアサポートが、生後6か月時、授乳中の乳児の割合を増加させるかどうか調査したという。
研究では、2013年2月14日から2015年12月15日の間、母乳育児を初めて予定している母親を出産後もしくは退院前に募集した。女性は、分娩後6カ月まで、ピアサポート群(n = 574、通常のケアと訓練を受けたピアボランティアから積極的に電話による母乳育児支援を受ける群)か通常のケア群(n=578)に無作為割付された。
結果は、電話によるピアサポート群の乳児は、通常のケア群の乳児より、生後6か月の時、母乳を与えられている傾向がより高かったという。
「通常のケアを受けた母親では69%、電話によるサポートを受けた母親では75%が、生後6か月の乳児に母乳を与えていた。」「2年間の研究の終了時に、両群の母乳育児率を比較した。そして、母親から母親への積極的な電話サポートは、初めての母親の母乳育児を増加させる効果的な方法であることがわかった。」と、筆頭研究者のデラ・フォスター教授は述べている。
出典は『E臨床医学』。 (論文要旨)
|