2019.3.20
, EurekAlert より:
中年期の食事の質は、その後の認知症リスクと関連していないようだ、という仏、モンペリエ大学等からの報告。
これまでの観察研究では、食事は認知的健康に関連している可能性が示唆されていたが、フォロアープ期間が短かった。そこで、中年期の食事状況がその後の認知症リスクに関連しているかどうか20年以上フォローアップ調査を行ったという。
研究では、1985-1988年から行われたポピュレーションベースのコホート研究において、食事調査は、1991-1993年、 1997-1999年、 2002-2004年に評価(自己申告による食物摂取頻度調査から健康的な食事指数(AHEI)を算出)、認知症発症(電子記録から確認)は、2017年3月までフォローアップし調査した。
1991-1993年に、認知症の既往のない約8,200名を調査し、約25年間追跡期間中に344例の認知症発症が認められた。
結果は、中年期の食事の質は、その後の認知症リスクと関連していなかったという。中年期の食事の質について、繰り返し評価しても、その後の認知症リスクと有意な関連性を示さなかった。
出典は『米国医学会誌(JAMA)』。 (論文要旨)
|