2019.3.19
, EurekAlert より:
赤ちゃんが生まれると目や鼻がママ似なのかパパ似なのかがしばしば話題になるが、米国ペンシルバニア州立大学の研究チームによれば、子供は両親の道徳や特徴を受け継いでいる可能性がある。
両親は、子供を責任感のある誠実な大人になるよう手助けすることができるけれども、根底に横たわる遺伝的因子もまた、これらの形質に影響を及ぼすようだ。
先行研究では、社交性、誠実さのような高潔な人格は、ウェルビーイングと市民参加に関連していることが明らかにされていた。けれども学校ベースの介入がこれらの型質を促進することを助けるために開発されてきたにも関わらず、それらはいつも成功するわけではなかった。
アマンダ・ラモスら研究チームは遺伝学によって、より深く、高潔な人格の開発に個人差のある理由を説明したいと考えた。そして、720組の兄弟姉妹(一卵性および二卵性双生児を含む)のデータを解析した結果、高潔な人格は部分的に遺伝の結果であることが明らかになったという。
ラモスは、彼女の研究が、高潔な人格をいかにまたなぜ作り出すかという対話のきっかけになることを望んでいる。
出典は『行動遺伝学』。 (論文要旨)
|