2019.3.18
, EurekAlert より:
肥満になると自制心が低下するのか、自制心が弱いから太るのか? 答えはどちらもイエスであるようだ。これに関係する脳の前頭前野は、食事の選択に影響されると同時に、選択自体に影響を及ぼしているのだった。米国ウェスタン大学の研究。
「肥満によって脳のこの部分の構造と機能が影響を受けると同時に、この部分の構造と機能が肥満を惹起しているのである」と研究者は述べている。「今回のレビューで、前頭前野の活性が低いと過食になり易く、それが肥満につながる可能性のあることがわかった。」
肥満神経科学は、主として脳の報酬回路の機能不全に焦点が当てられているが、最近の研究では、前頭前野の機能と構造の個人差も同様に重要であることが示唆されている。この領域の活性が低い人は高カロリー食品を欲しがる傾向が高い。
「前頭前野の活動に関連した肥満の問題を検討することで、望まれない体重増加の治療と予防策を探ることができるかもしれない」と筆頭研究者のカッサンドラ・ローウィー博士はコメントしている。
出典は『認知科学の傾向』。 (論文要旨)
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