2019.3.12
, EurekAlert より:
若年成人期からの果物、野菜の豊富な摂取、ナッツ、魚類、アルコール類の適度な摂取、肉類、全脂肪の低摂取は、中年期の認知機能低下の軽減に関連するようだ、という北アイルランド、クイーンズ大学等からの報告。
研究では、CARDIAスタディの若年成人2,621名(平均年齢25歳)を対象とし、30年フォローアップした。ベースライン時、7年後、20年後、食事歴法により平均食事スコアを算出した。対象者の食事パターンは、3つの健康的な食事(@地中海式食事、ADASH食、B食事の品質スコア(APDQS))をどのくらい遵守したかにより評価し、それぞれの食事の遵守度に基づき、低、中、高の3つに分類化した。認知機能は、25年後(平均年齢50歳)、と30年後(平均年齢55歳)に評価した。
結果は、地中海式食事と APDQSを順守した者は、中年期の認知機能低下が軽減していたという。一方、DASH食の遵守は、認知的パフォーマンスと関連していなかった。
地中海式食事を遵守が高かった者は、食事への遵守が低かった者と比し、思考力の低下する者が46%少ない傾向が認められた。最低分位のグループでは798名中、29%に思考力低下が認められたが、最高分位のグループでは868名中、思考力が低かったのは9%であったという。
「我々の研究は、若年成人期からより良い食習慣を維持することは、中年期の脳の健康維持に役立つ可能性があることを示唆している」と研究著者のクレアT.マッケヴォイ博士は述べている。
出典は『神経学』。 (論文要旨)
|