2019.3.6
, EurekAlert より:
高強度インターバルトレーニング(HIIT)は、フィットしていない多忙な人々に彼らの健康を改善するための新たな運動の一種としてひろく受け入れられつつあるが、洗車や階段昇降、日用品の運搬など、短時間に高強度の身体活動をする日常的な機会は多数ある。これを名付けて「高強度偶発的身体活動」(HIIPA)と呼ぶ。
「日常の偶発的身体活動は、各々は数秒間のものだが、あなたの健康に対する大きな効果を有する」と筆頭研究者で豪州シドニー大学のエマニュエル・スタマタキス教授は語っている。
『英国スポーツ医学雑誌』のエディトリアルにおいて、スタマタキス教授らは、年齢、性、体重による運動能力の違いを考える時、多くの日常動作が「高強度身体活動」に分類され得ることに気付いたという。つまり、あなたのフィットネスを押し上げるような息の上がる身体活動だということである。
教授らは、このような活動を毎日の生活に取り入れることが、大多数の成人のとって大きな健康上の利点をもたらすだろうと述べている。
3-5分のHIIPAを数回、1日あたり5-10分、それを毎日繰り返すことは、有意な健康効果をもたらすだろうという。
「HIIPAの良いところは、既にある日常生活の一部としてそれを実施するところであり、それは大部分の人にとって、非常に現実的かつ実現可能なものであろう」と研究チームは述べている。
「ちょっとだけ駆け足をしたり、エレベーターを待たずに階段を駆け上がればよいのである。時間はかからず、コストもかからない。」
出典は『英国スポーツ医学雑誌』。 (論文要旨)
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