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[病気]  英国の2000年以降の心不全の生存率はあまり延びていない
2019.3.6 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

英国の2000-2017年の調査では、心不全の診断後の生存率はわずかな改善しか見られず、がんのような深刻な疾患に遅れをとっているという、英国のオックスフォード大学からの研究報告。

英国では、心不全は92万人以上の人が罹患しており、世界では、毎年1,080億ドル(約11兆7千億円)の費用がかかると推定されている。

病院や死亡記録と結合した200から2017年の英国のプライマリーケアデータを用いて、45歳以上で新規に心不全と診断された5,5959人と、発症していない278,679人をマッチさせ、解析を行った。

その結果、1,5,10年の生存率は、それぞれ6.6%(2000年の74.2%から2016年の80.8%)、7.2%(2000年の41.0%から2016年の48.2%)、6.4%(2000年の19.8%から2007年の26.2%)増加した。

調査期間中に、心不全を発症した人のうち30,906人が死亡し、死亡診断書に心不全と記載されていた人は13,093人(42.4%)で、2,237人(7.2%)は心不全が主な理由による死亡であった。

研究によると、診断時に入院を必要とした人では、より生存率が悪かった。これは、疾患の重症度に関連するかもしれないと研究者らは述べている。

著者らは、心不全ががんと異なり、政府の政策や資金調達の優先事項ではなかったことが本研究結果に影響したと指摘している。心不全対策へのさらなる投資の必要性を政策立案者に伝えるべきだと著者らは述べている。

出典は『英国医学雑誌(BMJ)』。 (論文要旨)      
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