2019.3.4
, EurekAlert より:
特定のダイエット法なしに、フリーのスマホ・アプリを使って日々の食事を記録するだけで、有意な減量が可能であった、という米国デューク大学からの研究報告。
人件費がかかる介入ではなく、自動化されたフリーのスマホ・アプリを用いてそれが実現できたことで、低コストかつ効果的な減量法の実現に一歩前進したという。
「フリーおよび低コストの減量アプリは、米国人の体重管理法を変化する可能性を秘めている」と共同研究者のギャリー・べ手ネット教授は語っている。「けれども、我々はこれらのどうしてうまくいくのか実は殆どわかっていない。我々が示したのは、市販のスマホ・アプリが減量を開始する助けになるだろうということだ。」
研究チームは、食物摂取量と体重が記録できる無料アプリの効果を検討するために、21-65歳の105人を対象に、ランダムに3群に分け、3か月にわたって下記の計画を実施した。
(1)同時群:体重と食事を記録し、毎週のレッスン、行動計画、フィードバックを行った。 (2)連続群:最初の4週間は体重のみを記録し、そのご食事も記録した。毎週のレッスン、行動計画、フィードバックを行った。 (3)アプリのみ群:食事だけを記録した。
その結果、(2)連続群は平均2.7kg減量、(3)アプリのみ群は平均2.4kg減量、そして(1)同時群は平均2.8kg減量した。
本研究では、MyFitnessPalというフリーの市販アプリが用いられたが、他のアプリを用いても同様の結果が得られるだろう、と研究チームは述べている。
重要なのは順守率であり、3群全てにおいて、最も熱心に記録していた人が最も多く体重を減らしたという。
出典は『JMIR mヘルスとuヘルス』。 (論文要旨)
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