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[女性]  中年期に活動的であることは認知症のリスク低下と関連?
2019.2.25 , EurekAlert より:   記事の難易度 2
  

中年期に身体的、精神的に活発であることは、後年の認知症リスクの低下に関連するかもしれない、というスウェーデン・ヨーテボリ大学からの研究報告。

研究チームは、平均年齢47歳の800名のスウェーデン女性を平均44年間追跡調査した。参加者は、研究開始時に、精神及び身体の活性について回答した。

精神の活性には知性(読解力、文章力)芸術的才能(器楽演奏やコーラス)、手先の器用さ(刺繍やガーデニング)、クラブ活動、宗教活動も含まれていた。

参加者は、各々の活性に応じて低(0)、中(1)、高(2)の3段階に分けられた。例えば、過去6か月以内にコンサートに参加したり美術展に出品すれば、中の芸術的才能とされた。スコアは10点満点だった。

点数に応じて、低群(0-2)と高群(3-10)に分けられた。低群は参加者の44%を含み、高群は56%を含んでいた。

参加者はまた、身体の活性に応じて低群と高群に分けられた。高群には、ウォーキングやガーデニングなどの軽い身体活動からランニング、水泳の競技会参加まで広範囲の身体活動が含まれた。17%が低群(不活動)に、82%が高群に分類された。

追跡期間中に194名の女性が認知症と診断された。102名はアルツハイマー病、27名は血管性認知症だった。41名は混合型だった。

438名の精神活性の高い女性のうち、104名が認知症と診断された。347名の精神活性の低い女性のうち、90名が認知症と診断された。648名の高い身体活性の女性のうち、159名が認知症と診断された。137名の低い身体活性の女性のうち、35名が認知症と診断された。

解析の結果、精神活性が高い女性は、低い女性に比べて、アルツハイマー病のリスクが46%低いことが明らかになった。また、全認知症の発症リスクは34%低かった。

身体活性が高い女性は、低い女性に比べて、脳血管疾患による認知症のリスクが52%低いことが明らかになった。また混合型の認知症のリスクも56%低かったという。

本研究の限界として、精神及び身体活性が研究開始時にしか測定されていないこと、全参加者がスウェーデン人の女性であることが挙げられるため、世界中の全ての人々に当てはまるかどうかは不明である。

出典は『神経学』。 (論文要旨)      
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