2019.2.25
, EurekAlert より:
閉経後女性において、複数のダイエット飲料を摂取することは、微小動脈の閉塞による脳卒中リスクの上昇と関連しているかもしれない。米国アルバートアインシュタイン医科大学からの研究報告。
研究チームは、女性健康イニシアチブ研究に参加した開始時50-79歳だった81,714名の閉経後女性の平均11.9年間の追跡調査データを解析した。データは、年齢、高血圧、喫煙などの因子について調整された。
ダイエット飲料を週1回未満または全く飲まない女性に比べて、1日に2-3回以上人工甘味料の添加された飲料を摂取する女性は、
●脳卒中の発症リスクが23%高かった ●虚血性脳卒中の発症リスクが31%高かった ●心疾患(致死的および非致死的心筋梗塞)の発症リスクが29%高かった ●全死因による死亡リスクが16%高かった
という。特に
●心疾患と糖尿病の既往のない女性においては、小動脈閉塞虚血性脳卒中のリスクが、2.44倍 ●BMI30以上の肥満で心疾患のと糖尿病の既往のない女性においては、血栓形成性脳卒中のリスクが、2.03倍 ●アフリカ系米国人で心疾患のと糖尿病の既往のない女性においては、血栓形成性脳卒中のリスクが、3.93倍
であったという。
「肥満女性は、低カロリーダイエット飲料を飲む傾向が高いかもしれないが、我々の研究結果は、ダイエット飲料には脳卒中や心疾患のリスクがないわけではないことを示唆している」と筆頭研究者のヤスミン・モサヴァ=ラマニ博士はコメントしている。
出典は『脳卒中』。 (論文要旨)
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