2019.2.14
, EurekAlert より:
院内食堂におけるゼロまたは低コストの変更でスタッフの食事をより健康的なものに改善できそうだ、という英国ウォーリック大学からの系統的レビュー。
院内食堂において健康的な食事へのアクセスを高め、健康的なオプションを増やし、ポーションサイズを減らすことは、病院スタッフに彼らの食事を改善させる最も効果的な方法であるようだ。
「ナッジセオリー」は、別のセッティングでの健康的な食事を促進できることが示されているものだが、低コストの変更で有意に健康行動を改善することができる。
研究チームは、健康な食事を購入するための変化を環境にもたらすための方法について、13件の先行研究を分析した。
病院スタッフは、時間がない、予測不可能で相手に依存する作業が多い、食品へのアクセスが限られているなど、健康な食事に対して多くの障壁が存在するが、それらを変えるためには、しばしば「肘突き(ナッジング)」のようなささやかな変化で良いという。
研究チームは、健康的な選択肢を選択するのに必要な労力を減らす、または不健康な選択肢を選択するのに必要な労力を増やすことが、食事を改善することを発見したという。例えば、ある研究では、健康的な野菜ベースのスプレッドを手の届きやすい位置に配置した。別の研究では、新鮮なフルーツサラダを最もアクセスしやすい位置に配置した。
果物と野菜の場所を店舗の入り口付近に移動させることで、これらの売り上げを15%増加させたという先行研究があった。
健康的なオプションを増やすのも有効だという。ある病院では、スナックの75%を健康的に、25%を不健康なものに変えることで、健康的なスナックの消費が高まったという。
「NHSは、英国で最大の職員を擁する団体なので、NHS職員の健康改善は、英国民全体に影響を及ぼすだろう」と筆頭研究者のオインローラ・オイェボーデ博士はコメントしている。
出典は『BMJオープン』。 (論文要旨)
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