2019.2.13
, EurekAlert より:
ポップアップ健康チェックステーションを用いた研究で、「不健康な」ショッピングセンターでは、「健康的な」ショッピングセンターより高い血圧を記録する確率が72%高いことが明らかになった。英国ロンドン大学シティ校の研究。
研究チームは王立公衆衛生協会(RSPH)の報告書に基づいて各都市のショッピングセンターを「不健康」から「健康的」までランキングした。RSPHランキングに基づいて最も不健康なショッピングセンター上位10件から4件を選び、最も健康的なショッピングセンター上位15件から3件を選んだ。
研究チームは、この7つのショッピングセンターで、1日だけポップアップ健康チェックステーションを設置して、通りがかりの人々に呼び掛けて、緑内障の検診を実施した。全開催時間の半分は潜在的なボランティアに訴えかけるように血圧測定も実施された。
分析の結果、研究チームは、高血圧と診断される成人参加者の割合が、「不健康な」センターでは、「健康な」センターに比べて統計的に有意に高いことを発見したという。
健康的なセンター(ブリストル、ケンブリッジ、ノッティンガム)では、152名中20名(13.1%)が、繰り返し測定で高血圧と診断されたのに比べて、不健康なセンター(コヴェントリー、プレストン、ノーサンプトン、ストーク=オン=トレント)では、199名中45名(22.6%)が高血圧と診断された。
高血圧と診断された者の割合は、健康的なセンターと不健康なセンターでは72%の差が見られた。
今回用いたRSPHのランクはショッピングセンター周辺の「健康度」に対する代理(サロゲート)マーカーであり、他の研究によって検証されたものではないことに留意する必要がある、と研究者らは警告している。
出典は『BMC公衆衛生』。 (論文要旨)
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