2019.2.12
, EurekAlert より:
LED照明は従来の電球を単に置き換えるだけのものだと信じている人々には驚きかもしれないが、ヒトの様々なホルモン反応を引き出したり、植物の成長や栄養価に影響を及ぼす技術的可能性があるようだ、という米国サンディア国立研究所からの報告が『ネイチャー』誌の「パースペクティブ」欄に発表された。
「LED照明はまだ黎明期にある」と筆者らは述べている。「我々は今、改変されたライトの立ち上げ期にいる。」
時間、空間、スペクトルを意識的に制御した光はさまざまなホルモン反応を引き出すことによって、ヒトの健康と生産性を調整するのに役立つ。
さらに、植物を用いて、LEDの波長と強度を調整することで効率的に成長を促進したり、形状を変え、栄養価を高めることができるという。これによって屋内農業に新しい可能性が開けるのだという。
LEDの使用の不可避的な拡大は、IoTによって家の照明やエネルギーの無駄遣いを節約する以上に、はるかに大きな価値を社会に付与するかもしれない、と著者らは述べている。
出典は『ネイチャー』。 (論文要旨)
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