2019.2.7
, EurekAlert より:
豪州ジェームズクック大学の研究者らによれば、圧縮ストッキングにはサッカー選手のパフォーマンスを高める効果があるかもしれないという。
研究チームは、下肢に圧力を加えて血液の循環を高めるように設計されたストッキングを履いている女性と履いていない女性で疲労の度合いを比較した。
「我々は、アマチュア女子サッカーの試合において、ストッキングの利用が俊敏性や下肢の筋持久力の持続に効果があることを発見した」と共同研究者でJCUスポーツ運動科学科のアンソニー・ライト准教授は述べている。
研究では、20人の女子サッカー選手を圧縮ストッキングの有無によってランダムに二群に分けた。両群は2つのチームに均等に分布するように分けられた。試合の前後でアジリティTテスト、つま先立ちテストおよび持久力評価テスト(Yo-Yoテスト)を行った。試合中の心拍数と主観的運動強度は両群で類似していた。持久力評価テストは両群とも試合前と比較して試合後のスコアは低下した。一方で、圧縮ストッキング群ではアジリティTテスト、つま先立ちテストで対照群より優れたパフォーマンスが見られたことから、アマチュア女子サッカーの試合において圧縮ストッキングを履くことは筋疲労を少なくする、と研究者らは結論づけた。
ライト准教授によれば、「この研究は、圧縮ストッキングの履き心地が良く試合中のパフォーマンスに悪影響を与えないことを示している。より詳細な調査が必要ではあるものの、このことから圧縮ストッキングがサッカー選手のパフォーマンスを高める潜在的な可能性を秘めていると言えるだろう。」
出典は『スポーツ医学研究』。 (論文要旨)
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