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[運動]  マラソンランナーの冠動脈石灰化は、死亡リスクの増加と関連しないようだ
2019.2.1 , EurekAlert より:   記事の難易度 2
  

高い運動レベルにある男性は、冠動脈の石灰化レベルが高い傾向にあるが、死亡リスクは高くないようだ、という米国テキサスにあるクーパー研究所などからの報告。

幾つかの研究で、高いレベルの身体活動を行うマラソンランナーのような人々の冠動脈は有意に高い石灰化(CAC)のリスクがあることが報告されている。けれども、CACのある活動的な人々の死亡リスクに関するデータはこれまで限られていたという。

研究チームは、クーパー・センター縦断研究に参加した健康な男性21,758人(40-80歳)を対象に、1998年1月から2014年12月まで追跡調査した。

参加者らの自己申告により身体活動量は様々であったが、一般的に活動的な男性の方がCACの度合いが高まる傾向がみられた。少なくも週あたり3,000MET-min以上の運動量の男性は、CACスコアが100AU(Agatston units)である相対リスクが、それ以下の運動量の男性に比べて、1.11倍だった。

けれども追跡調査の結果、全ての死因による死亡は759名、心血管疾患による死亡は180名だったが、活動的な男性の方が非活動的な男性に比べて死亡リスクが有意に高いということはなかった。最も活動的な男性は、CACの度合いに関わらず、むしろ死亡リスクは低かったという。CACが100AU未満で、運動量が3,000MET-min/wk以上の人の死亡リスクは、1,500MET-min/wk未満の人の半分(ハザード比0.52)だった。CAC100AU以上で運動量が3,000MET-min/wkの人は1,500MET-min/wk未満の人に比べて死亡リスクのハザード比が0.77であり、これは統計的には有意でなかった。

高い運動量の人(3,000MET-min/wk以上)は、CACリスクの上昇と関連しているが、全死因および心血管系疾患による死亡リスクの上昇とは関連していない、と研究チームは結論づけている。

本研究は、観察的な研究であり、運動強度、石灰化、死亡リスクの間の因果関係については結論が出せない、と研究チームは警告している。

出典は『JAMA心臓病学』。 (論文要旨)      
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