2019.1.29
, EurekAlert より:
出産経験のある女性は、出産経験のない女性と比べ、虚血性心疾患と脳卒中リスクの14%上昇と関連しているようだ、という中国・華中科技大学からの研究報告。
著者らは、世界中で行われた研究から、10件3,089,929人の女性を対象とした。追跡期間は平均6〜52年であり、150,512名が心疾患か脳卒中を発症した。
解析の結果、出産経験のある女性では、出産経験のない女性と比べ、虚血性心疾患か脳卒中のリスクが14%高いことが明らかになったという。
出産経験が循環器疾患を引き起こすメカニズムを説明することは難しい。妊娠により、腹部周りや血中、血管に脂肪が蓄積され、身体で炎症を引き起こす可能性が考えられる。これらの変化が、虚血性心疾患や脳卒中のリスクを高めるかもしれないと華中科技大学のDongming Wang医師は述べている。
「これは、女性の循環器疾患の予防にとって、妊娠が悪い習慣を改める良い機会であるというニュースである。妊婦は喫煙をやめ、日常的な運動や健康な食生活を行い体重管理を行うことだ。出産後も健康的な生活習慣を続け、運動を行い腹部脂肪を減らすことや、食事の脂質の量に注意してほしい」と医師はアドバイスしている。
出典は『欧州予防的心臓病学雑誌』。 (論文要旨)
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