2019.1.22
, EurekAlert より:
EPAとアスピリンが大腸がんのリスクが高い患者の前がん性腸ポリープの数を減らすかもしれない、という英国リーズ大学からの研究報告。
研究チームは。英国内53病院から内視鏡検査で大腸がんのリスクが高いと診断された約700名の患者を対象にランダム化二重盲検プラセボ(偽薬)対照臨床試験を実施した。参加者はランダムに、対照群176名、EPA群179名、アスピリン群177名、EPA+アスピリン群177名に振り分けられた。
1年間の介入試験の後、アスピリン摂取群は、プラセボ群に比べてポリープの数が平均22%有意に減少したことが明らかになった。EPA摂取群は9%減少したが有意ではなかった。けれども、脾彎曲部(左側)のポリープに限っていえば、プラセボに比べて25%減少した。
「予防はこの病気の一般的な鍵であり、広く入手可能で比較的安価な薬の組み合わせに可能性が見られたことは魅力的である」と英国・国立健康研究研究所(NIHR)のデビッド・クロスマン教授はコメントしている。
出典は『ランセット』。 (論文要旨)
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